flamme!

2023/08/05 19:17



バター。牛乳。油脂分。砂糖。はちみつ。卵。
これらが入っていないパンを、食べたい。

育児休業中、わたしは、
毎日のようにパンを焼いていた。
手ごねで焼くパンも、
ホームベーカリーで焼くパンも。

粉屋さんのショップをチェックし、
食パンに向く粉が新しく発売されれば、
取り寄せてパンを焼いた。

焼いたときの香り。
食べるときの食感。
もちもちなのか、あっさりしているのか。
焼きたての味わいと、次の日の味わいの違い。

とにかく、自分が気に入る食パンを焼きたくて
研究を重ねた。
大げさに感じる言葉かもしれないが、
自分にとっては「研究」そのものだった。

26歳から33歳までパンを焼き続けた結果、
パンをしっとりさせる材料がなくても、食パンを焼けるという事実と
小麦粉そのもののおいしさ、
塩のおいしさと成分にこだわることが
決め手になるという事実にたどり着いた。

「小麦粉と、塩と、水と、イースト」だけで作る食パン。
これが、心から求めていた味なんだ。

ごはんのように、シンプルに安心して食べられるおいしい食パン。
flamme!の原点のひとつ。


パンとの思い出を紐解く。
最初に出てくる記憶は
「母がスーパーで買う、長い食パン」。

わたしが物心ついたとき、
両親は20代中ごろの年齢だった。
まだ若い両親が、わたしと弟を育てながら父の給料だけで暮らすためには、
様々な工夫が必要だったと思う。

当時、我が家で食べるパンはスーパーで買うパンだった。
しかしわたしは、そのパンが好きではなかった。

味気ないのだ。

小麦粉の甘さも香りも何も、感じられない。
感動が、ない。
幼いながらに
「おいしいパンを食べたい」
という願いをもちつつも
幼い自分にはどうすることもできなかった、
パンとの最初の思い出。

次の思い出は、
「母が作る、ロールパン」。
ある日、家に帰ると
すべすべとしているように見える何かが、
ふくらんでいる様子が目に入った。
少しツンとくるような不思議なにおいは、
イーストが発酵するときに漂うものだと大きくなってから知った。

溶いた卵をハケで塗られたそれは、
オーブンの中で大きく膨らんでいった。

母が作ってくれた、パン。
焼きたての甘くてやさしい香りと
口いっぱいに広がる香ばしさは
わたしに「おいしいパン」の味わいを教えてくれた。
パンとの二つ目の思い出。


時は流れ、
母になったわたしは、相変わらずパン好き。
でも、スーパーでパンを買う頻度の方が高い生活を送っていた。

時々、母が送ってくれる「はるゆたかブレンド」で焼かれた食パンは
大げさでなく、ごちそうだった。
毎日、こういうパンを食べたいんだよな…。
…そうだ、待っていないで、自分で焼けばいい。
ここから、パン作りの研究が始まった。
手ごね。ホームベーカリー。
冷蔵発酵。いろいろな方法を試した。
方法によっても小麦粉によっても、
季節によってもパンは表情を変える。
それもまた、おもしろさの一つ。

その研究は思いもよらない形で実を結ぶ。
その時のわたしは、「先生を辞める」人生を思い描いてなどいなかったのだから。

「離乳食に使っています」
「初めてのパンがゆは、ここの食パンでした」
「ここのパンは安心だから」
「初めて食べた時に、おいしくてビックリしました」
そんな声をたくさんいただく、
『からだにやさしい食パン』です。

【パンの特徴】
パンをしっとりとさせる働きのある「糖分」が
入っていないので、かさっとした質感です。

イギリス食パンのようですね、というお声をいただくこともあります。

ごはんのように、毎日飽きずに食べられる食パン。
それが、flamme!の
『からだにやさしい食パン』です。

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