2025/12/04 07:08

家族全員で食卓を囲みたい。
いずれ、子どもたちは中学生になり家族の暮らし方が変わる。
いずれ、子どもたちは高校生になり家にいる時間がもっと短くなる。
いずれ、子どもたちはこの家を出ていく。
だから今、一緒に食卓を囲みたい。
ふり返ればほんの一瞬、短い期間であったとしても、
今、この食卓でこの食事を共にするのが大切なんだ。
flamme!の原点は「豊かな食卓」。
贅を尽くした料理や高い食材を惜しみなく使う「ハレ」の日の食事とは異なっていて。
食事を共にしたい相手がいる。
旬の食材が使われている。
心をこめて作られている。
お気に入りの食器が並んでいる。
人によって、家族によって、家によって、豊かさの定義は変わる。
安心できる場があって、身も心も満たされる。
それがflamme!が提案する「豊かな食卓」。
異動になり、単身赴任になった。
妻と娘、息子、母が4人で住むまちまでは車で片道3時間半かかる。
金曜日の夕方に職場を出発し、夜に家族が住む家へ向かう。
日曜日の午後、さみしさに顔を染める家族に手を振る。
一体、こんな生活がいつまで続くのだろう。
自分のためだけに食事を作ったり、時には半額のお弁当を買ったり。
今日、娘はどんな勉強をしたのかな。
今日、息子は誰と遊んだのかな。
今日、妻の仕事は順調だったのかな。
便利な時代になり、画面越しに毎日会えると言っても…それは画面越しなのであって、そこに漂う空気感も温度も感じられない。
子どもと一緒に過ごせる時間は限られている。
毎日、家族が待つ家に帰りたい。何気なくて当たり前の今日を、食卓で分かち合いたい。
単身赴任の間に、この想いが小さな炎となって揺らめきはじめた。心の奥底で静かに、しかし強く。
